浜松市と食べ物

うなぎ

浜松といえば、うなぎと言われますが、どうして浜松のうなぎが有名になったのでしょうか。
その1つ理由としては、土地柄があると考えられています。それは、浜名湖周辺が温暖な気候で、養殖に適したミネラル豊富な地下水に恵まれていることです。
そして、ウナギの幼魚が豊富に採れしかも、紡績業が盛んでウナギの餌となるカイコが大量に入手できたことや 餌となる小魚が豊富に取れるなどといったウナギの養殖に恵まれた環境があったからです。
さらに、東京や大阪といった大量消費地の中間地点であることも重要な要素です。
ただ、かつては全国生産の4分の3を占めていた静岡県産ウナギは1982年に生産量第一位の地位を失い、 さらに、安い輸入品増加の影響で、浜名湖の養殖ウナギは、減産傾向にあります。
そうは言っても食の安全などの観点からも現在でも根強い人気を誇っています。
昨今は、うなぎの価格が急騰しておりますが、再びウナギがある程度手ごろに食べられるようになることを祈ってやみません。

ふぐ

ふぐといえば、下関という印象をお持ちですか?
実は、およそ15年前から海流の変化で、浜松での漁獲量が増え、今では遠州灘は天然とらふぐの国内屈指の漁場になっています。
驚くことに、下関の天然とらふぐの多くが遠州灘で獲れたものなのです。
というのも、ふぐは猛毒があるためその加工するための設備が必要で、浜松よりも下関の方が、その設備がたくさんあるからなのです。
しかし、近年では、やっと浜松でも加工するための設備が整いつつあり、今後、下関のふぐというイメージは、 浜松にその地位をゆずったことが、多くの人に認知されるようになっていくことと思います。
かんざんじ温泉で、うなぎとふぐの懐石料理を食べて過ごせたら至福ですね。